かつて合衆国上院議員で駐日大使であったマイク・マンスフィールド(Mike Mansfield)氏の出身地がモンタナ州(Montana)です。1977年から1989年までの長期にわたって大使を努めました。この州はカナダのブリティッシュコロンビア州(British Columbia)、アルバータ州(Alberta)及びサスカチュワン州(Saskatchewan)と接しています。州都はヘレナ(Helena)です。
モンタナ州は白人とネイティブアメリカンの土地をめぐって幾多の戦いが繰り広げらたところです。最後の軍事的戦いの場所となった戦跡があります。スー族(Sioux)、シャイアン族(Cheyenne)、アラパホ族(Arapaho)がカスター中佐(George Custer)の率いる「第7騎兵隊」(7th Cavalry Regiment)の奇襲を撃破したことでも知られています。その戦跡は長らく隊長の名をとった「カスター国立記念戦場」(Custer Battlefield National Monument)と呼ばれました。ですがスー族がこの名称の変更を要求した結果、今は「リトルビッグホーン国立記念戦場(Little Bighorn Battlefield National Monument)」として保存されています。沢山の西部劇がネイティブアメリカンと第7騎兵隊の戦いを描いています。
ライセンスプレートには、「Big Sky」と印字されています。さしずめ「蒼穹の空」といったところです。「モンタナの空は他のどこよりも大きく感じる」と地元の人は自慢げに言うのは、このためかもしれません。氷河が残したグレイシャー国立公園(Glacier National Park)及びイエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)の一部を含み、大いなる西部にふさわしい大自然に抱えられた州です。西部開拓時代の歴史、ネイティブアメリカンの文化が多くの観光客を惹き付けています。
大学ですがモンタナ大学(University of Montana)、モンタナ州立大学(Montana State University)が知られています。州内にそれぞれ四つのキャンパスを擁しています。クロウ族系(Crow Indian)リトルビッグホーン・カレッジ(Little Big Horn College)、スー族系(Sioux)のフォートペック・カレッジ(Fort Peck Community College)など四つネイティブアメリカンの単科大学もあります。