インディアナ州(Indiana)はイリノイ州の東側、オハイオ州の西側に位置しています。19世紀初頭、多くのヨーロッパからの移民が西に向かい、インディアナ州に定住します。インディアナ州に定住した最大の移民グループは、ドイツ人であり、アイルランドやイギリスからの移民も多くやって来ました。1811年にオハイオ川(Ohio River)に蒸気船が、1829年にリッチモンド(Richmond)にナショナルロード(National Road)が開通し、インディアナ州北部・西部への入植が大きく促進されることとなります。州都はインディアナポリス(Indianapolis)です。
インディアナポリスが州都になった後、新政府はインディアナを開拓地から発展し人口が増えます。繁栄する州にするための努力によって、人口動態と経済の著しい変化が始まります。1836年、州の創設者は、道路、運河、鉄道、州負担の公立学校の建設につながるプログラム「インディアナ・マンモス内部改善法」(Indiana Mammoth Internal Improvement Act)を施行します。この計画は州を破綻させ、財政的に大打撃を与え、土地と農産物の価値は4倍以上になります。この危機を受け、再発防止のため、1851年に第二憲法が採択されます。その条項の中には、公的債務の禁止とアフリカ系アメリカ人への参政権の拡大が含まれます。
毎年5月に開催されるアメリカの自動車スポーツイベントが、インディ500 (Indy 500) です。インディ500は、練習走行・予選・決勝レースなどのレースプログラムから成ります。世界の周回レースカテゴリーの中でも最も速いといわれ、最高速度は380km/hに達するとされます。日本人のドライバーもこの大会で過去2回優勝しています。
インディアナ州の人々は「フージャー」(Hoosier) と呼ばれています。この言葉の語源は諸説あるようですが、一説ではアップランドサウス(Upland South)地域で野卑な田舎者を指す蔑称から由来するとわれます。不器用な人、といった意味だそうです。それで州のネックネームは「Hoosier State」と呼ばれます。