私はアイダホ州(Idaho)を訪ねたことはありません。ですが琉球の那覇にいたとき公設市場で、アイダホポテト(Idaho potato)と名前がついたトウモロコシ袋を見ました。このトウモロコシは実に大きく、北海道で食べていたのよりも大きいのに驚きました。後にこのポテトは、マクドナルドなど提供されるフライドポテトになることを知りました。
アイダホ州の地理ですが、北はカナダのブリティッシュ・コロンビア州(British Columbia)、東はアメリカのモンタナ州(Montana)とワイオミング州(Wyoming)、南はユタ州(Utah)とネヴァダ州(Nevada)、西はオレゴン州(Oregon)とワシントン州(Washington)に接しています、ワイオミング州との州境はイエローストーン国立公園(Yellow Stone National Park)の一部を含んでいます。
人口の10分の9以上がヨーロッパ系で、ほとんどの人はイギリス、ドイツ、アイルランド、フランス、イタリア、ポーランドに祖先を持つ人々です。ヒスパニック系(Hispanic)は人口のほぼ10分の1を占めています。また、ネイティブアメリカン、アジア人、アフリカ系アメリカ人の割合もわずかながら存在します。アイダホ人の半数近くが教会員であり、その約3分の1がモルモン教徒(Mormon)でです。モルモン教本部がソルトレークシティ(Saltlake City)に近いことから、ユタ州の宗教的な結びつきは強く、州南東部のいくつかの都市では、人口の9割以上がモルモン教徒(Mormons)といわれます。
アイダホ州は、スネークリバー平野(Snake River plain)の灌漑地域を中心に、アメリカでも有数の豊かな農地となっています。前述しましたが、農作物のなかでもジャガイモはアイダホ州の代名詞となっており、アメリカのジャガイモ生産量の約3分の1を占めているほどです。小麦、レンズ豆、大麦、オート麦、甜菜、エンドウ豆の種も重要な農産物収入源となっています。草原地帯だけでなく、山岳地帯の台地にも肉牛や羊の大群が放牧されています。州面積の5分の2近くが森林であり、毎年大量の木材が商業用材地から切り出されています。主にダグラスファー(douglas fir)、ポンデローサ・パイン(ponderosa pine)、ウエスタン・ホワイト・パイン(western white pine)が商業用材として家屋の建設に使われています。どうもこの州は松の木が知られているようです