ジョージア(Georgia)は想い出の多い州です。私と家族が建国200年(Bicentennial)の翌年、1977年6月に始めてアメリカに渡ったとき、3か月ではありましたが暮らしたところです。ステイトボロ(Stateboro)という小さな街です。国際ローターリー財団(Rotary International Foundation)から奨学金を得て、英語の研修でこの街にあるGeorgia Southern Collegeで学びました。財団はこの小さなリベラルアーツの大学を50名の奨学生の研修場所として指定したのです。当時の大統領はジョージア出身の民主党員であったジミー・カーター(James “Jimmy” Carter)でした。まだ建国200年の余波が感じられた頃です。州のニックネームは「Peach State」、ジョージアは桃の産地です。
南部アトランタ(Atlanta) はジョージア州(Georgia)最大の都市であり州都です。コカコーラやCNN、保険会社アフラック(Aflac)の本社などがあることでも知られています。ここはまた映画の舞台でもあります。「風と共に去りぬ」(Gone with the Wind)を書いたマーガレット・ミッチェル(Margaret M. Mitchell)の博物館-The Margaret Mitchell House-がダウンタウンにあります。
アトランタではマーチン・ルーサー・キング牧師(Rev. Martin Luther King Jr) が牧会していたエベネゼル・バプティスト教会(Ebenezer Baptist Church)、そして師の功績を称えるThe King Center博物館は必ず立ち寄るべきところです。アメリカ史において最も選れた人物の一人で、その偉業を讃え1月第3月曜日をキング牧師記念日(King Day)として国民の祝日となっています。
ジョージアのもう一つのニックネームは「The Goober State」です。Gooberとはなんのことはない「ピーナツ(peanut)」の古めかしい言葉です。ピーナツはジョージア州の公式な農産物となっています。州内中部と南部に広がった農場でピーナッツ、トウモロコシ、大豆を生産している。ピカン(pecan)では世界一の生産量を誇ります。住んでいたアパートの前に大きなピカンの木があって、実がたわわになっていました。
ステイトボロから東に車で2時間のところにサバンナ市(Savannah)があります。昔は綿花の輸出港であり、奴隷貿易の拠点でありました。歴史的な町並みや建築物が再建され、観光都市としても栄えています。ステイトボロから北西に向かうとオーガスタ(Augusta)があります。マスターズ・トーナメント(Masters Tournament)が開催される街でもあります。毎年4月2週目の日曜日が最終日です。ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)は最多優勝の6回、US Openで4回優勝し、「帝王(the great)」の名に相応しい活躍をしました。