ナンバープレートを通してのアメリカの州 その十 ウエスト.・ヴァジニア州 Mountain State

ウエスト.・ヴァジニア州(West Virginia)は、合衆国東部の州でアパラチア山脈(Appalachian Mountains)に位置しており、山岳州(The Mountain State)という愛称で知られています。国立公園が多く、グレート・スモーキー山脈国立公園(Great Smoky Mountains National Park)やシェナンドー国立公園(Shenandoah National Park)があります。

Morgantown


ナンバープレートに「The Mountain State」のフレーズが見えます。すべての地域が山岳内にあります。州都で最大の町はチャールストン(Charleston)となっています。北部はペンシルベニア州(Pennsylvania)、北部及び西部はオハイオ州、西部はケンタッキー州、北部及び東部はメリーランド州、東部及び南部はヴァジニア州と隣りあっています。

Capitol of West Virginia

ウェスト・ヴァジニア州は、合衆国の州の中で経済的に最も恵まれない州の一つです。アーカンソー州及びミシシッピ州に次いで、1人当たりの収入が3番目に低い州といわれています。さらに平均世帯収入は最低という数字となっています。国勢調査局のデータがそれを伝えています。ウェスト・ヴァジニア州の4年制大学卒の人口の割合は15%であり、合衆国内で最低となっています。貧しい人口が多いことを示しています。

ウェスト・ヴァジニア州経済の主要な資源のひとつは石炭でです。中小規模の石油及び天然ガスも開発されています。農業は狭い平野に限定されています。山岳地帯のウェストバージニアはヨーロッパからの移民が入ってくる前は、ネイティブアメリカンの狩猟の場だったようです。

1971年にジョン・デンバー(John Denver)の「Take Me Home, Country Roads」(故郷への道)という歌が大流行しました。この歌詞は、デンバーがこの州をドライブしたときのことをモチーフにしています。

 Country Roads take me home
To the place I belong
West Virginia mountain momma
Take me home Country Roads

   田舎道が俺を故郷へ連れて行く
    俺が育ったところ
     ウェスト・ヴァジニアは母なる山
      田舎道が俺を故郷へ連れて行く

ウェスト・ヴァジニア州は、山が連なる地形、広大な川の谷合い、豊富な自然資源の影響を大きく受けています。