囲碁にまつわる言葉 その10 【相場】

現在の八王子囲碁連盟の前身は「碁老連」と「碁楽連」です。平成元年に名称が変わったのです。実は、その前に八王子囲碁連盟は存在していました。昭和45年に元の「八王子囲碁連盟」が結成されたのです。この連盟は、日本棋院八王子支部、同東部支部から成り、その後高尾支部と元八支部が加入します。しかし、会員の高齢化や減少によって運営が困難になり、すでに結成されていた碁楽連と平成19年に合併し、「八王子囲碁連盟」は無くなります。

お互いにいい分かれ

—–【相場】——–
【相場】とは、ある物事についての世間一般の考え方や評価、または世間並みと認められる程度のことです。互いに納得できることです。

精選版 日本国語大辞典には、興味ある説明があります。室町時代の中頃より、売買の仲立ちをする商人である「牙儈(すあい)」が出現するようになり、仲介者が取り決めた価格によって売買が行なわれることが多くなります。「牙儈」とは、物品売買の仲介を業とする者や、その仲介料を指します。牙儈の価格はもともと「すあい」の集合する場、すなわち「すあい場」で成り立っていたところから次第に協定価格そのものを意味するようになります。やがて転化して「あい場」というようになり、それに「相場」の文字をあてたところから「そうば」の語が生じたという説です。