懐かしのキネマ その71 【パイレーツ・オブ・カリビアン】

【Pirates of the Caribbean】は、「ジュラシック・パーク」とか「インディ・ジョーンズ」と同様に、ストーリーが奇想天外で文句なく楽しめる娯楽映画です。海賊の伝説や民話に基づいて製作されたこうした映画は、私たちには必要な栄養剤というか睡眠剤のようなものです。あれこれ難しいことを考えず楽しんで観ましょう。

物語はジャック・スパロウ(Jack Sparrow)を中心に展開します。ジャックは、七つの海の伝説の海賊であり、カリブ海 (Caribbean Sea) の不敵なスターです。道徳観とか正義感があるのかわからないキャプテンで、自己宣伝と利己主義の達人でもあるジャックはこうした性格のために何度も勝ち目のない戦いを強いられます。ジャックの初恋の相手は海であり、2番目は最愛の船<ブラックパール号(Blak Pearl) でした。

ジャックはハリケーンの最中の海賊船で誕生したという設定です。10代の頃から冒険を求めて密航したりして、やがて「キャプテン・ジャック・スパロウ」として知られるようになります。ジャックは伝説のコルテス(Cortes) の剣を探し求める冒険で寄せ集めの乗組員を率いて航海に出ます。若き海賊だった頃に悪名高いスペインの海賊ハンター、アルマンド・サラザール(Armando Salazar)を魔の三角海域に閉じ込めます。サラザールはスペイン海軍の高位の軍人として海賊狩り用の強力な戦艦サイレント・メアリー号(Silent Mary)のカピタン(Captain) を務めていました。彼は何年にも渡って海を恐怖に陥れ数千の海賊を殺害したのですが、ジャックがこの海賊殺しを陥れて謎めいた魔の三角海域で死に追いやるのです。サラザールを阻止できたのは、伝説の秘宝<ポセイドンの槍(Poseidon’s Trident)でした。

Jack Sparrow

他方、幽霊船に捕らわれた父ウィル(Will)を救うために息子のヘンリー(Henry)が探していたのもポセイドンの槍でした。そして、その在処を示す日記を持つのが美しき天文学者のカリーナ(Karina)です。宿敵のバルボッサ(Barbossa)を交え、それぞれの思惑が絡み合う中、危険な冒険の旅が始まります。果たしてジャックの運命は如何?