アメリカの州鳥 その28 デラウェアの州鳥: ブルーヘンチキン

デラウェア州(Delaware)です。17世紀初頭からスウェーデン(Sweeden)やオランダ(Netherland)からの移民が東海岸に入植します。デラウェアの東はニュージャージー州(New Jersey)、北はペンシルバニア州(Pennsylvania)、西はメリーランド州(Maryland)と接しています。

Blue Hen Chicken

合衆国の建国に関わった13植民地のうちで最初に憲法を批准したのがデラウェア州です。1787年のことです。車のナーンバープレートには「First State」と誇るように記されています。東海岸のチェサピーク湾(Chesapeake Bay)とデラウェア湾に面し、ロードアイランド州(Rhode Island)に次いで全米で2番目に面積が小さい州です。州都はドーバー(Dover)です。

Delaware

デラウェア州で有名なのは、大財閥企業デュポン・ド・ヌムール社(DuPont de Nemours, Inc)です。フランスの貴族ピエール・デュポン(Pierre Dupont)が州最大の都市ウィルミントン(Wilmington)に火薬工場を作り、やがてアメリカ有数の化学企業となります。この州には多くの法人が登録されています。法人税が安いため籍だけを置く会社が多いのです。アメリカならではの話です。

州の鳥はブルーヘンチキン(Blue Hen Chicken) で、文字通り青い雌鶏です。独立戦争当時、デラウェアからの民兵は勇敢であることから「青い雌鶏の兵士」と呼ばれました。デラウェアは闘鶏が盛んなところで、闘いに強いシャモが使われ、庶民の間でも娯楽として広まっていたのです。体の色は腹が青く背中は黒い羽で覆われています。鶏冠は赤く闘争心が旺盛な鳥です。雄は成熟すると他の雄を寄せ付けません。