アメリカの州鳥 その22 コロラド州の鳥: カタジロクロシトド

Lark Bunting

小さいとき、「コロラドの月(Moonlight on the Colorado)」というアメリカの歌曲をしばしば聞いたことがあります。進駐軍の放送から聞こえたきたものです。コロラド(Colorado)は山岳地帯の州です。南北にロッキー山脈(Rokkie Mountains)が貫き、州全体の平均標高が合衆国で一番高いところです。州の東側は大平原(Great Plaines)が広がります。州都であり最大の都市はデンバー(Denver)です。

デンバーは標高が約1マイル(約1,600m)なので、マイル・ハイ・シティー(Mile High City)の愛称で呼ばれています。 デンバー市内には多くの日系人が住んでいます。その数、約1万4千人。 「ロッキーマウンテン時報」という日本語の新聞が2007年まで発行されていたのもうなずけます。

合衆国の中で、この州は大変住み心地が良いとされています。国防総省の巨大な軍事施設や関連産業によってもたらされる経済効果です。空軍士官学校 (Air Force Academy)や共同防衛組織があります。ロッキーの山中には、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command: NORAD)や軍事衛星による監視や弾道ミサイル防衛を担う戦略基地が掘られています。

州鳥はカタジロクロシトド(Lark Bunting)といいます。カタジロクロシトドの特徴ですが、繁殖期のオスの羽衣は主に黒色で翼には白班があります。メスは褐色の縦縞模様があって、翼には薄い箇所があります。地上で採食し、夏には昆虫を採食し、冬になると種子を食べます。繁殖期以外には群れを作ります。カタジロクロシトドは集団で繁殖し、メスは巣作りや抱卵をします。カタジロクロシトドの繁殖・子育ては,オスがメスを誘うための縄張りを草原につくるところから始まります。オスは縄張りを訪れたメスとつがいとなって繁殖します。