英語あれこれ その12  ヘブル語と英語 その2

今や、イスラエルを中心に多くの人々がヘブル語を日常的に使っている。ポーランドでもユダヤ系の人々が話しているとWikipediaにある。主にアメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツなど、740万人のユダヤ人がヘブル語を使っている。

世界に離散した(Diaspora)ユダヤ人が戦後、イスラエルに帰還し建国に寄与した。ユダヤ人の多くは、まずウルパン(Ulpan)という教育機関でヘブル語を学び、イスラエル社会に同化するように奨励される。

ヘブル語が英語に与えた影響についてである。それは、なんといっても旧約と新約聖書の記述、特に登場する人物や場所、出来事などが今も使われていることだ。人物に関してであるが、アルファベット順に名前を列記してみる。Adam, Abraham, Ann, Benjamin, David, Daniel, Deborah, Elizabeth, Emmanuel, Esther, Eva, Gabriel, Hannah, Isaac, Isaiah, Jeremiah, Jesse, Joel, John, Jonathan, Joseph, Joshua, Mary, Matthew, Michael, Moses, Naomi, Nathan, Rachel, Rebecca, Ruth, Samuel, Sarah, Simon Susanna。こうした名前はヘブル語から由来している。どこかで必ず聞いたことのある名前があるはずである。

人名ではないが、救世主はMessiah、ジーンズのブランドとなっているLevi、神であるJehovahなどなど。旧約聖書の最初は「モーセ五書」で、トーラ(Torah)と呼ばれている。トーラはユダヤ教の教義全体を指すともいわれる。ともあれ旧約聖書の影響は絶大だ。

ヘブル語の特徴としてアラビア語と同様に、この言語は文章で書くときは右から左に書く。筆者はまったくヘブル語を知らない。だが日本語とヘブル語の発音と意味には似たものがあるとはきいている。偶然なのか、はたまたどんな関連があるのかは知りたいところだ。

山などで叫ぶ「ヤッホー」はヘブル語では偉大な神というのが語源。「ヤーウェ」(Yahweh)とか「エホバ」ともいわれ、福音系の教会では「主」として使われる。ミカド(帝)はヘブル語でミガドル、高貴な人というらしい。ワラベ (子供)はヘブル語でワラッベン(子供)と発音するそうだ。どこか似ている。

(終わり)はアハリ(終わり)と発音すると辞書にある。この稿もここらでアハリとする。

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