キリスト教音楽の旅 その6 キリスト教的芸術音楽

基督教徒にとって礼拝はとても重要で、そこでは個人の信仰心が深められ、魂の成長が促される機会ともなります。教会音楽はそのためにも役割を果たします。同時に芸術的な音楽も個人の慰めや憩いの役割をもっています。キリスト教芸術もそのために作られています。

キリスト教的芸術音楽は3つに大別されると云われます。第1は例とは無関係の音楽です。たとえばオラトリオ(oratorio)をはじめ、聖句,その他、道徳的な歌詞をもつ大小の楽曲です。第2は受難曲(passion)、教会カンタータ(cantata)、モテット(motet)などの楽曲です。本来ならば典礼音楽に準じるものです。第3は本来の典礼音楽の流用ともいえるものです。たとえば大型のミサ曲(mass)、レクイエム(requiem)、聖書日課の詩篇(psalm)などの全曲、あるいは一部です。その他にも讃美歌、コラール(coral)などもそれにあたります。バッハやモーツアルトなどの大家が多くの作品をかいています。