心に残る名曲 その百八十四 ジェームズ・ホーナー「2001年宇宙の旅 」

あまり聞き慣れない作曲家ですが、「2001年宇宙の旅」(2001: A Space Odyssey)の映画音楽作者といえば思い出されるかもしれません。ジェームズ・ホーナー(James Horner)はカリフォルニア州・ロサンゼルス出身。英国王立音楽アカデミー(Royal Academy of Music University of London)‎においてユダヤ系ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティ(Ligeti Gyorgy)の元で作曲を学びます。

その後南カリフォルニア大学にて学士号を習得し、UCLAの大学院に進み修士号を取得した後、同大学で教鞭をとっていたロジャー・コーマン(Roger Corman)という映画監督に見出され「ジュラシック・ジョーズ」(Up from the Depths)といったスリラー映画の曲を作ります。「宇宙の7人」(Battle Beyond the Stars)というSF映画で作曲も手がけます。「エイリアン2」(Aliens)、「タイタニック」(Titanic)、「アバター」(avatar)などの映画でも作品を作ります。、1968年作のスタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の名画「2001年宇宙の旅」のサウンドトラックが有名です。

UCLAで音楽理論を教えていた強みからか、シンフォニックなものから「コクーン」(Cocoon)や「ニューヨーク東8番街の奇跡」(Batteries not Included)のジャズ風のものまで幅広い作風を駆使します。その意味で現代音楽の作曲家ともいわれ、クラシック音楽で実験的な作品を多く残します。民謡研究の延長線上で作曲した初期の管弦楽曲「ルーマニア協奏曲」(1951年)などがそうです。1961年の管弦楽曲「アトモスフェール」(Atmospheres)、1965年のソプラノとメゾソプラノの独唱、合唱、管弦楽のための「レクイエム」(Requiem)などの代表作を残します。

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