心に残る名曲 その百八十 マックス・スタイナーと「タラのテーマ 」

マックス・スタイナー(Max Steiner)はオーストリア系のユダヤ系アメリカ人です。ウイーン(Vienna)で生まれます。14歳でオペレッタを作曲したといわれています。やがてウィーン国立音楽大学(Universität für Musik und darstellende Kunst Wien)で作曲法を本格的にまなびます。そのとき、グスタフマーラー(Gustav Mahler)の師事を得ます。スタイナーは持ち前の才能で4年の課程を1年で終えたと記録にあります。

Max Steiner

1914年にアメリカに移民し、ニューヨークの劇場指揮者となります。その後ハリウッドに移り本格的な映画音楽の作曲活動を始めるのです。それ以来、スタイナーは映画音楽作曲家の草分けといわれます。作品といえば、「キングコング」(King Kong) (1933)、Jezebel(1938)、「風と共に去りぬ」(Gone With The Wind)(1939)、「カサブランカ」(Casablanca) (1942)、Now Voyager (1942)、The Fountainhead (1949)など多数あります。

中でも「風と共に去りぬ」映画黄金期を代表する音楽です。南北戦争の前後の南部を舞台とし、 アイルランド系移民で一代で成功した農園主の娘スカーレット・オハラ(Scarlett O’Hara)という美貌と商才でたくましく生きる姿を描きます。この映画のメイン・テーマは壮大で抒情詩的スケールで悲壮感も漂います。「タラのテーマ 」が情感たっぷりに奏でられていました。

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