心に残る名曲 その百七十九  ヴァンゲリス 「炎のランナー」

ギリシャ人作曲家ヴァンゲリス (Vangelis)については、詳しいことがわかりません。小さい時からピアノを弾き、作曲もしたようです。高校時代からジャズバンドでピアノを弾き、音楽学校ではなく美術学校で映画と美術を学んだようです。

Vangelis

1981年に作られた映画「炎のランナー」(Chariots of Fire)の音楽を担当したヴァンゲリスは、1982年にアカデミー賞作曲賞を受賞します。ヴァンゲリスの音楽の特徴としては、旋律はシンプルで美しいことです。それだけに強く印象に残るものとなっています。この楽風は、ギリシャや地中海東部地域に古くから伝わる五音階旋法に基づいているようです。五音階旋法とは「ド」から「ソ」への飛躍とその逆です。この手法を好んで使うことが多いのは「炎のランナー」の序奏部分にそれがよく表れています。ヴァンゲリスはシンセサイザーを使うのも得意としていたようです。

「炎のランナー」は1924年のパリオリンピックを目指すイギリス青年の生き方を描きます。二人の陸上選手がオリンピックに出場します。その古い時代のエピソードを素材とした映画なのですが、現代的な楽譜にそってテーマ曲が流れます。

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