心に残る名曲  その百三十九 コダイ その2 「ハーリ・ヤーノシュ」

コダイが作曲した管弦楽組曲に「ハーリ・ヤーノシュ」(Hary Janos)があります。同じハンガリー人のガライ・ヤーノシュ(Garay Janos)によって書かれた物語詩「老兵」の主人公の名となっています。

コダイの代表曲といわれる「ハーリ・ヤーノシュ」のことです。ヤーノシュは実在した陶工ですが、オーストリア帝国の支配下にあったハンガリーで、農民兵の一典型として、伝説的人物として描かれています。老いた退役兵ハーリ・ヤーノシュは、故郷の居酒屋で若者たちを相手に兵役時代の話をほらを交えて語るのです。ナポレオンと戦って勝って捕虜にしたとか、オーストリア帝国の皇帝フランツの妃にひと目ぼれされ求婚されたたという話、七つ頭の竜を組み伏せた話などハーリ・ヤーノシュのほら話を楽劇として作曲したといわれます。

「ハーリ・ヤーノシュ」の初演は1926年で後に、ハンガリーのドン・キホーテ(Don Quixote)物語ともいわれます。

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